2014年04月02日
今日4月2日は、日光山に伝わる『強飯式/日光責』が輪王寺大護摩堂で行われる。
第1座11時、第2座午後2時開始。天台密教のため表門が閉じられますので、観覧祈祷者数に制限がありますが、どなたでも申込みできる。祈祷料1体3000円
昨日、勝道上人の命日(旧暦3月1日)にあたり、開山堂で開山会が行われ、年に1回お堂の中が公開された。地蔵菩薩を本尊とするお堂には、勝道上人他弟子達の木造仏が安置されている。
さて、強飯式は3升の白米を山盛りにし、山伏が「75杯一粒たりとも残すな・・」と責める全国でも稀で珍しい行事。そもそも、奈良時代に日光の峰を道場とする入峰行(にゅうぶぎょう)が盛んになり、ご本尊にお供えした御供を頂戴し分け与えたことが始まりとされているようだ。「すべての難を逃れ、すべての福を授かる」「家内安全・商売繁盛・心願成就」が成就されると云われている。厄よけ・鬼門封じのお堂(大護摩堂)で開催されるのは、三仏堂の修理が完成されるまでの間だけ。
【写真/上:強飯 下:金甲】
*この時代これほどの食料がこの日光の山中に存在したのだろうか? 日光山伏達が里山伏を迎えるにあたり、日頃から貯蔵していた日光の峰の産物を大げさに演出し、日光の峰の豊かさを自慢(見栄)した、精一杯の「おもてなし」だったのではないか?とも想像は膨らむ。合掌 by NIKKOMAN